世界でいちばん幸せになって欲しかった推しが結婚した

この一週間いろんな人の意見や心情も見て、自分でもたくさん考えて、咀嚼しようとしてそれでもやっぱりうまく飲み干せないからここに思うがままに吐き出してみようと思う。

一応書いておくと、寄りは剛くんだけどKinKiKidsが今までもこれからも大好きなおたくです。

25年近く好きだと言い続けた人生最大の推し、堂本剛くんが結婚した。

「つよしくん好き!」と言い出したのは生意気なことに多分5〜6歳くらいで

いとこの影響でTVでよく見るようになって、当時はたぶん幼すぎて好きの意味なんてよく分かってなかったけど、歌番組で見るキラキラしたかっこいいお兄さんに強烈に心惹かれて、すぐ曲を覚えて歌えるようになった。

出演ドラマは母親と欠かさず見た。

小学生の時に見た「Summer Snow」の最終回で夏生がまさかの事故死してドラマってわかってるのに悲しすぎて夜通し泣いたりした。

有線のAMアンテナ持って家中ウロウロしながら繋がりにくい放送局のラジオ聴くために奮闘した。

お菓子の箱で作った手製の貯金箱に、1年くらいかけてお金を貯めて、生まれて初めてKinKiのコンサートに行った。

忘れもしない当時はチケット代6800円だった。

高校生になってみんなが部活に励む中、バイトして稼いだお金でアイドル誌やCD買い漁ったり、緊急コン行くために生まれて初めて遠征もした。

 

思春期突入くらいの時期にENDLICHERIの活動が始まって、その音楽性にどっぷり浸かった。

多感な時期にたくさんたくさん彼が綴った歌詞や奏でた音楽をリアルタイムでインプットできたこと、今大人になって改めて本当に良かったなって思う。

受験や就活のときもKinKiや剛くんの歌を聴きながら勉強して頑張れたし、

好きな人ができた時も色んな恋の歌を自分と重ね合わせたりしたし、

もう息するのもしんどい、しんでしまいたいなんて思うたびに「これだけの日を跨いできたのだから」を聴いて踏ん張ってきた。

 

これまでの人生、幾度となく剛くんの言葉に、音楽に救われてきたから。

なにより色んな壁にぶち当たって、もがいて、苦しんで、そのたびに自分に訪れる感情すらも音楽に昇華させて、それでも変わらずずっとずっと音楽をひたむきに愛している優しい剛くんを見てきたから。

自分を支えてくれるファンが幸せで在るようにと願ってくれるたびに、私も同じように剛くんが幸せで在りますようにと願った。

 

そんなこんなで息をするように剛くんを好きで居続けた。

気づけば剛くんを好きになって四半世紀も経っていた。

全然そんな気がしない。

だって彼はいつも変わらずかっこよくて、可愛くって、お茶目で、心を震わせるような歌を歌って、穏やかで優しいままだったから。

剛くんを見ている時だけ私の時間もゆっくりとたおやかに流れているような感覚だった。

(あらためてKinKiが25年アイドルやりつづけてるってすごいことだよね。

昔コンサートを親子席で見ていた私くらいの人が結婚して自分の子どもと親子席座れるくらいの時間が経ってるんだよ。)

 

浮世離れした独特の感性を持っている人だから、そういう一般的で現実的な出来事と結びつかなくて、最初に「結婚」の二文字を見た時は本当に驚いたけど、素直に「嬉しい、おめでとう」って思った。

 

これまで剛くんだけじゃなくて色んな推しができたけれど、変わらずずっと大好きなままでいたひとは剛くんだけだったし、私の人生をかけて推していたひとは剛くんだけだったし、世界でいちばん幸せになってほしいと心から願い続けたひとも剛くんだけだった。

 

そんな、世界でいちばん幸せになって欲しかった剛くんが、ようやく堂々と幸せですと言える日がやってきたんだ。

これまでいろんなことを諦めて、時には恋だって犠牲にしてきたかもしれない剛くんがたったひとりの愛する人と人生を共にする決断をしたんだ。

剛くんが剛くんの手で、自分の幸せを掴んだんだ。

なんて喜ばしく幸せなことなんだろうと思った。

 

スキャンダルもない、事前に意図せぬ形で知ることもない、交際期間だとか相手が誰かすらもFCのコメントには記載しない。

こんなにアイドルとして徹底的に配慮された完璧な結婚発表見たことがなくてさすが剛くんだ、こんな時でもファンを裏切らない剛くんだと感心すらしたしファン冥利に尽きると思った。

 

それと同時に心のどこかが欠けてしまったような気持ちにもなった。

年齢的にいつそうなってもおかしくないって覚悟してたつもりだったし私は推しに対してリアコ的な感情は持たないと自負していたけれど、それでもロスってくるんだと思った。

 

剛くんを好きでいる感情はもはや私の身体の一部で、その癒着していた部分がバリバリと引き剥がされるような感覚だった。

嫉妬とかそんなんじゃない。

お相手がどうとか全く思わない。(めっちゃ年下いくやん!とは正直思ったけど)

発表後のコメントがどうのとかもあったけど幸せと感謝を噛み締めたっていいと思う。

でもね、ただただどうしようもなく寂しかった。

こんなにもうれしいのに、こんなにもさみしい。

 

最初どうしてそうなるのか、心の在処がいまいちわからなかった。

嬉しいとかお祝いしたいと思う自分の気持ちが邪魔されない別の場所で、さみしくてたまらないと泣きそうな自分がいた。

 

4日くらい経って、ここ数年毎日のように綴られていた、「本日も一緒にいます 空と心は繋がっています」をあれからLFで見なくなったなって気付いた時にふと思った。

 

あぁそうか、私はずっと剛くんに恋してたんだなと

 

恋愛感情とかそんなじゃないけどめっちゃ好きなんだよな〜!!!

って気持ちでずっと応援しているつもりでいたけど、とどのつまり人生最大の初恋が終わりを告げたんだな。

いまになってやっと気づくんかい。すっかりいい大人になったのにアホか私は。

「失って初めて気付いたよ」的な失恋ソングはKinKiが山ほど歌ってるけどこういうことか。

でもしかたないよなあ。

ひとつひとつ数えたらここに書ききれないくらい、思い出が本当にいっぱいなんだもの。

私の人生に当たり前に存在しているひとだったもの。

剛くんは私の初恋であり先生であり兄であり親でもあったと思う。

それくらい人生におけるいろんな大事なものを剛くんからたくさん教わったんだよ。

 

これから先、恋だの愛だのを歌った曲を剛くんが歌う姿を今までと同じように聴けるかどうかが正直わからない。

剛くんはこれまでと変わらずファンに向けてまっすぐな愛を乗せて歌ってくれるかもしれないけど、一番大事な人がいる人が歌う愛の歌を、ファンとして素直に受け取れるんだろうか、、、

書いてて引いてるけどファンって本当に勝手な生き物だなぁ。

5歳だった女児がこんなに面倒なオタクに育ってしまって本当にごめん。

あれだけ幸せになってって願ってたのにそれが叶ったら応援するのが辛いくらい打ちのめされるなんて。

私は剛くんが好きなことも、KinKiKidsがKinKiKidsで在り続けてくれることへの感謝と応援の気持ちも変わらずにいるから、また歌を聴きに行けるようになったらいいな。

 

剛くん、本当に本当に

こんなに長い間穏やかで優しい恋をさせてくれて心からありがとう。

どうかどうか、この先の剛くんの人生、1秒でも長く笑顔でいられる日が続きますよう。

ぜったいぜったいぜったいに誰よりもいちばん幸せでいてください。